久しぶりのブログ更新です。
待ってないでしょうが、お待たせいたしました。
本日は、「こんなレントゲン撮影をされたら要注意!」というタイトルです。
ドクターがピキッ!!(怒)ときそうなタイトルで申し訳ありませんが、整形外科の全てを否定している訳ではありません!
患部が壊れてしまった後の手術や固定などに関しては、大変に救われている人がいることと思います。
ただ、骨折してなかった時?
残念な見解しか示せない方も多くおられます。
救われる人が一人でも多く生まれるよう、書かせていただきます。
レントゲンを撮られる方は、最低限以下のことに注意して受診しましょう。
左右差を比べてますか?
あなたの先生は、患部と反対側の、良い方と比較して見解を述べてくれていますでしょうか?
急性な外傷、打撲、転倒などでは
「骨折の有無を調べるため」に重点を置いて、怪我した場所にレントゲン撮影が行われると思います。
骨折が無ければ、安心して経過観察・・・となることが多い訳ですが、
患者さんが特に骨折の有無を確認したい訳ではない場合・・・すなわち長年の腰痛や膝痛など、まあ場所はどこでもいいですが、慢性痛の場合のレントゲン撮影では、適切な撮影ができておりますでしょうか?
あなたのお医者さんは、患部だけ一枚撮影し、こんなこと言ってませんか?
「骨は折れてませんね」
いや、それはわかってるよ!
てな気分になることも多いでしょう。
こんな時、せめて左右差は比べてもらいたいですね。
例えば右膝が痛い方の場合。
「右膝の間の軟骨がすり減ってるね」
と言われる訳ですが、
左膝と比べてどう違うのか?
というのがものすごく大切です。
ここで左膝に比べて、明らかに関節の間が狭ければ、
骨の構造や関節の問題
と推定される訳です。
ただ、意外と痛い側の膝と、痛くない側の膝の構造上の左右差が明らかでないことが多いのです(笑)
そうなると、
痛みは骨の問題ではなさそうだ
となる訳です。
筋力の問題?
筋肉の過緊張状態?
筋肉の走行が少しずれてしまった?
他の関節が影響している?
内臓の不調も関係している?
など色々推察出来ると思いますが、レントゲンに筋肉は映らないのです。
よって、より細かい検査が必要になります。
というわけで、左右差は絶対診てもらいましょう!
良い方と比べてなにが違うのか、診てもらうことがとても大切です。
立っている時と、寝ている時の患部を比べていますか?
要するに、患部に体重がかかった状態と、体重がかかってない時を、あなたのお医者さんは比較していますか?ということです。
左右差をきちんと診ていても、寝てる状態だけでは比較できませんよ?
患部に体重がかかるか否かで、関節の構造は著明に変わってきます。
寝てる状態の撮影では、左右差が明確にならない見解でも、
体重がかかっていると、片側だけ骨と骨の隙間が非常にせまくなっていたり、
骨が正常な位置から逸脱したり、
左右差が顕著に現れることがあります。
そうなると、靭帯損傷、筋肉断裂など他の組織の破綻が隠れている場合があるので、
MRIなどで検査してもらいましょう。
レントゲンでは靭帯や筋肉、関節内の構造は映りません!
動きの中で評価できていますか?
常に患部が痛い場合はべつですが、
多くの症状には
痛みが和らぐ状態、と
痛みが増強する状態
というのがあるはずです。
「痛みが楽な状態」
のみ撮影されることが非常に多いのですが、これでは正確な病態を捉えることは困難です。
痛みが楽な状態と、辛い状態とを画像で比較したとき、隠れている症状が見つかることが多くあります。
例えば、腕を挙げると肩が痛い
という患者さんでは
腕を下に垂らした状態、と
挙げた状態とを比較することが重要です。
(もちろん左右差も同時に比較)
先日「右腕を挙げると肩が痛い」という患者さんのレントゲンを見る機会がありましたが、
左肩に比べ、鎖骨と肩甲骨の動きが明らかに足りていませんでした。
腕を挙げる時は肩だけでなく、鎖骨や肩甲骨も協調的に働かなければなりません。
鎖骨と肩甲骨周りが硬いせいで、肩関節にその分の可動性が要求され、大きなストレスになっていることが分かりました。
このように、痛みが出ない時と痛みが出る時を画像で比較すると、病態が詳しくわかることがあります。
小さな歪みが痛みの原因かも!?
詳しくレントゲン画像を比較しても
「ちょっとわからない・・・」
と言われた場合は、
上述したように、筋肉や靭帯、他の組織に問題があることがあります。
しかしそれらの組織にも問題がないとしたら、それは画像では比較できないくらいの小さな歪みがあるからかもしれません。
そういった歪みの分野は、我々整体院などの民間医療の得意分野です(^^)
症状に合わせ、病院や整体院などの医療機関を使い分けていただければ、患者さまにとって最良の結果が得られることと思います。
本日もブログを読んでいただき、誠にありがとうございました。
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